現在位置を基準として、目的とする位置までの方向と量を示す方法を指します。
それに対して、唯一無二の原点を基準にして、現在位置には関係なくその原点からの方向と距離で目的とする位置までの方向と量を示す方法をアブソリュート指令と言います。
ワーク座標を切り替えながら、基準面に対してアブソリュート指令で位置決めを行い、しかし、加工そのものはインクリメンタル指令を使っていくのが、マシニングセンターのプログラミングの基本となっています。
微細加工や極小径多数穴加工では数千~数万穴の加工の一つひとつの動きの早さがトータルの加工時間に大きく響くため、多数原点などを積極的に活用して、NC装置での加工位置の割り出しのタイム削減を検討する必要があります。